焚き火台アレコレ
2020.08.09
CAMPでのお楽しみの一つ、焚き火。焚き火の魅力とそんな焚き火を楽しむための必須アイテムである焚き火台についてお伝えします。
1.キャンプの醍醐味、焚き火
皆さんは何を楽しみにキャンプに出かけていますか? 料理、屋外でのアクティビティ、周辺の観光スポット巡り、ただただのんびり。いろいろあると思いますがCAMELの一番の楽しみはずばり、焚き火です。焚き火がしたくてキャンプに行ってると言っても過言ではありません。
2.なぜ焚き火に魅せられるのか
「なんで焚き火が好きなの?」と聞かれても答えに困ってしまうのですが、
・小さな火種から安定した炎に育てていく過程
・静かな夜にパチッと爆ぜる音
・ゆらゆら揺らめく炎の動き
・熾火の美しい色
などなど、あげたらきりが無いくらい魅力がたくさんあります。特にあの独特の揺らめきは1/f揺らぎ(えふぶんのいちゆらぎ)とよばれており科学的にも証明されている癒しの力です。そのほかの1/f揺らぎの具体例としては電車の揺れや人の心拍の間隔、小川のせせらぎ音、木漏れ日、蛍の光り方などがあるようで人はこの揺らぎに本能的に惹かれてしまうようです。焚き火の虜になってしまうのは必然なんですね。
3.そんな焚き火を楽しむために
魅力たっぷりの焚き火。ですがどこでも好き勝手にやっていいわけではありません。自宅の庭であっても、近所の人が火事だと思って通報されたら誤解であっても消防車は無駄に出動しなければなりません。木を燃やすわけですから煙もでます。臭いがつくとなかなか取れずご近所トラブルにも発展しかねません。
じゃあ、人がいない広場や川原は? これも勝手にやってはいけません。まずはその土地を管轄するところを調べて問い合わせが必須でしょう。
そういったハードルやリスクを考えると、やはりキャンプ場での焚き火が一番無難ではないでしょうか? ただ、焚き火OKなキャンプ場でも直火による焚き火は禁止にしているところが多いです。(理由は後述)
そこで焚き火台の登場です。
4.焚き火台とは
直火(直接地面に薪などを置いて焚き火をすること)が禁止の理由ですが、
・芝生の保護
・山火事の防止
・後処理が不十分になりがち(燃えた後の炭状の木は意外なことに土中では分解されません)
・土壌へのダメージ防止(土中の微生物や種が死滅する)
といったことがあげられます。
そうした理由から焚き火台の使用が条件となっているキャンプ場が多いのです。焚き火台とはその名のとおり焚き火をするための台です。炎と地面の間に空間ができるので地面への熱のダメージが軽減できますし、残った炭や灰も台ごと処理場に運搬できますのでスマートに焚き火が楽しめます。それだけでなく、専用の網や五徳を使うことでワイルドに焚き火料理を楽しむことができます。
それでは、たくさんある焚き火台からお勧めをいくつかご紹介します。
5.おすすめ焚き火台8選
①ユニフレーム ファイヤグリル
次にご紹介するスノーピークの焚き火台と並ぶ超定番モデルです。CAMELの初めての焚き火台もこちらのモデルです。シンプルながら計算しつくされたデザインで、付属の網を使うことでBBQや調理にも大活躍。5年間かなりヘビーに使ってますが壊れる気配がありません。(熱による変色や歪はでますがそれも味と捉えてます)
②スノーピーク 焚き火台
1996年発売以来今も尚人気の衰えない名作。焚き火における直火禁止をルールとマナーとして定着させたモデルと言われています。厚みのあるステンレス製で重量もありますがそれに比例してとにかく頑丈な一生物。サイズもS,M,Lありオプションも豊富なのでピッタリの組み合わせが見つかるとおもいます。
③トリパスプロダクツ グルグルファイヤー
レーザーカットで精巧にカットされた鉄のパーツ、炎が丸見えの構造、鹿の角を模したスタンドにはツールを掛けておくことも。無骨なデザインで本当にかっこいいです。
④ソロストーブシリーズ
ライト、タイタン、キャンプファイヤー、レンジャー、ボンファイヤー、ユーコンの順にサイズが大きくなっていきます。側壁が二層構造になっており、1次燃焼の際に出た未燃焼ガスが過熱され2次燃焼を促す機構です。昨今の2次燃焼ブームの火付け役となったモデルです。分解できない構造で、大きな薪が投入できるレンジャー以上のサイズは積載が辛く、逆にコンパクトなキャンプファイヤー以下のモデルでは枝や薪の準備の手間が増えます。燃焼効率は抜群で、ペレット燃料を使った時の2次燃焼の様子は本当に美しくもはや芸術です。
⑤モンベル フォールディングファイヤーピット
今だ品薄のモンベル フォールディングファイヤーピット。こちらは上述したソロストーブ同様、2次燃焼機構を備えつつコンパクトに折りたためるモデルです。CAMELの今の一番のお気に入りです。
⑥ユニフレーム 薪グリル
焚き火調理がしやすい焚き火台兼カマド。側面背面が大きな風防を兼ねているので複数人で火を囲んで暖をとるのには向きませんが、逆にお一人様時には風防が反射板となりその熱量を全て独り占めしつつ調理もこなせるアイテムです。冬のソロキャンプの際の稼働率はNO.1です。
⑦オンウェー 聖火焚き火台
6枚のパネルで構成された折り畳み式の焚き火台。片手で簡単に組み立て可能です。使用時のシルエットは抜群の美しさです。また見た目だけでなく、その縦長のシルエットのおかげで燃焼効率もかなり良いみたいです。
⑧ベルモント TABI
ベルモントから今年発売された新作、TABI。チタンとステンレスから構成され丈夫さと軽さを両立しています。収納時もA4より少し大きいくらいの面積で厚みも1.5cmと非常に薄いので積載ぎりぎりでもどこかの隙間に滑り込ませることができます。
6.まとめ
焚き火の魅力とおすすめ焚き火台をご紹介しました。なかなか絞りきれず8つも選んでしまいましたが本当はもっとたくさん気になるアイテムがあります。毎年続々と新作が発表されますがそのたびに新しいデザインや機能に驚かされます。ただ薪を並べて燃やすための台ですがまだまだ発展していく余地があるジャンルですね。みなさんも自分にぴったりの焚き火台をみつけ、揺らめく炎に癒されてみてはいかがでしょうか?