夏だ!!バーベキューだ!!DIYだ!!
2020.08.31
『ハーイ、マイク! 週末に予定はあるかい?』
『それが聞いてくれよジョン、愛しの彼女とデートする予定だったけど用事ができたらしくてキャンセルになったのさ…』
『なんてこった!! それじゃあ週末は俺んちでバーベキューでもどうだい?』
『バーベキュー? 良いね! それじゃ僕は肉を用意するよ!』
『良いのかいジョン? じゃあ俺は飲み物やサイドメニューを用意するよ』
『せっかくだからトムも呼ぼう! 楽しくなりそうだ!』
『あぁ、皆で楽しくやろ……Oh!! No!! やっちまった!!』
『どうしたんだいジョン、何があったんだい?』
『よく考えたらウチにはバーベキューコンロがなかったんだぜ!!』
『ひどい! あんまりだ!! それじゃあ楽しいバーベキューができないじゃないか!!』
『あぁ困ったなぁ…このままじゃ生肉を貪り食う狂気の宴が始まってしまう…』『一体どうすれば良いんだよぉーー!!』
♪チャッチャチャ〜ン
NEW HORIZONの会話文以下の茶番はさておき、こういった経験が皆さんにも少なからずあるのではないでしょうか?(生肉を貪り食う経験じゃないよ)
今回はバーベキューコンロをDIYしたときのお話をさせて頂きたいと思います。
1.きっかけ
お肉!! お肉!! お肉が食べたい!! 牛肉はもちろん、豚肉や鶏肉も食べたい!! お肉でお腹いっぱいになりたい!! 野菜などいらぬ!! 愛などいらぬ!!
という禁断症状が年に数回起きてしまう人は居ませんか? 私はそうです。なんかこう…お肉をガシガシと無心で食べたいと思うときがあるんですよね。そして焼肉するならやっぱり屋外でバーベキューじゃない?友達も呼んでワイワイと楽しく、最高じゃないですか。
バーベキューを行うには具材はもちろん必要ですけど何よりコンロが無いと始まりませんよね。でも、何故それをDIYで作るのか? 何故市販のバーベキューコンロでは駄目なのか? 何故愛などいらぬと言ってしまったのか、皆さんの疑問にお答えします。
まず始めにお断りをしておかないといけないのですが、市販のバーベキューコンロでも当然ですがバーベキューは普通にできると思います。各メーカーさんの工夫を凝らしたギミックなんかもあって素敵な物が多いんですけど、自分が理想とするバーベキューコンロと一致するものが市販品の中に見つけることができなかったのでDIYすることにした、というわけです。
何が一致しなかったのかというと市販のバーベキューコンロを幾つか店頭で見てみましたけど、安いものは殆どが鉄製で板厚も薄くペラペラでとても頼りない印象でした。
少し高いものになるとステンレス製のものがありますが、やはりこれも板の厚さに満足いかず頼りなさが目立ちます。エイイッ貧弱貧弱ゥ!!
まず鉄製のコンロは選択肢に入ってませんでした、使い終わった後に水洗いすることを考えると薄い鉄板だとそのうち錆びて穴が開くのが目に見えています。
その点ステンレス製のコンロは錆びの心配はないですけど板厚が薄いと熱による歪みや変形が起きてしまいます。
軽くて持ち運びが容易にと考えて作られた物が殆どだと思いますが、バーベキューコンロって一回セッティングしたらバーベキュー終了まで動かすことってないんじゃないかと思うんですよ
なので軽さ薄さよりも頑丈さを重視して、屈強なラグビー選手のタックルをくらった程度ではビクともしない重機関車みたいなバーベキューコンロが欲しかったので作ることにしました。
え?愛などいらぬの解説? えーと、簡単に言うと極度のツンデレということです。詳しく知りたい方は聖帝十字陵までお越し下さい。
2.いきなり完成
焼き網とトングは100円均一で買ってきましたが、それ以外は全て手作りのステンレス製バーベキューコンロです。主にステンレスの鋼材を溶接して作りました。
拘りの板厚も2mmありますから五車炎情拳をくらったラオウのようにちょっとやそっとの炎ではダメージを与えることはできないでしょう。
理想通りのしっかりしたバーベキューコンロができ上がりました。重さはそれなりにありますが常に携帯する訳でもないし、必要な時に倉庫から持ってくればいいのであまり気になりません。
それよりも錆びぬ! 歪まぬ! 省みぬ!! という安心感が優しくその身を包んでくれますね。お師さん…昔のように…もう一度ぬくもりを…
3.実食!!
さぁ、バーベキューコンロが完成したとあっては実際にバーベキューをしなくては意味がありません、早速皆に連絡を……Oh!! No!! なんてこった!!
自分がぼっち属性の日陰者だということをすっかり忘れていました。バーベキューだなんてパリピ御用達イベント、開催したことがありません。
数少ない友達に連絡して招待する? 無理無理、自分の都合の為に相手の時間を奪ってしまいかねない恐怖が発生します。仮にOKをもらえたとしても本当に楽しみにしてくれているのか分からなくて不安になります。
何をそんなネガティブな…考え過ぎだよ、と思われるかもしれませんが自己肯定感の低い人種とはこういった思考回路がデフォルトなのです。笑ってやってください。
こうなったら最終手段を使いましょう、気の合うオタク仲間でもあるマイブラザーを召喚することにしました。
『あ、もしもし? 俺だけど週末にバーベキューやるからよかったら来る?』
『良いよー、じゃあお邪魔させてもらおうかな』
なんて良い弟なのでしょう…兄より優れた弟など存在しないと力説する人が居ますけど、全然そんなことないですね。
皆を呼んで楽しくパーリィタイムだ!! とはいかなかったものの、弟とガンダム談義に花を咲かせて楽しく過ごせました。バーベキューをする意味があったのか? と問われたら口籠ってしまいます。だから絶対にそんなこと言っちゃ駄目!! いい歳したおじさんが泣いてしまうじゃないか!!
4.まとめ
結局何が言いたかったのかよく分からない内容でしたが、無理やりDIYに絡めるとすれば溶接の心得があれば製作の幅が広がって色々な物が作れるよ、ということですね。家庭用の100Vで使える溶接機がホームセンターなどで手に入ります。
それと、兄より優れた弟は身近なところに存在した…ということと日陰者がパリピの真似をしても良い結果にはならなかった…ということが分かりましたね。分相応に生きていくことにします。
まだまだ暑い日が続いております、バーベキューも楽しいですけど熱中症にはくれぐれもご注意ください。
あと、こんなドMオタクと一緒にバーベキューがしたいという奇特な方が万が一いらっしゃいましたら教えてください。手作りバーベキューコンロと共に精一杯のおもてなしをさせていただきます。
たぶん人見知りとコミュ障のダブルコンボで終始カオナシみたいに『アッ…アッ…』しか言わないと思いますけど…