母の味をテイクアウト!お弁当・お惣菜の『まつもと』さん
2021.06.03
平日のお昼ご飯、迷いませんか?
手作りのお弁当を持って行くのが体にもいいし安いけれど、毎日は大変ですよね。
持って行った日に限って外食になることや、昼休みの予定が立てづらい時もあります。
コンビニだと同じメニューになりがち、お弁当のテイクアウトだと予約が必要な場合も。
そんな時におすすめなのが手作り弁当とお惣菜の『まつもと』さん。
460円から販売されている日替A弁当は栄養たっぷりで、予約も不要です!
他にも日替B弁当(590円)や、カレーライス(650円)、お惣菜(150円~)も販売されています。
目の前でよそってくれる白ごはん、彩りのある野菜、ふわふわの卵焼き、日替わりの定番おかず・・・
どれもすべて手作りで、朝7時から店主の松本さんはお店に出て準備をされています。
そんな松本さんがお店をオープンされたのは、70歳を過ぎてからでした。
新しい夢への第一歩としてお弁当屋をさんスタートされました。
いくつになってもその時にやりたいことをやってみる
そんな想いが形になった『まつもと』さんをご紹介します。
1.どれだけ忙しくても手作りにこだわる
いつもお客様を笑顔にしてくれる『まつもと』さん。
11時オープンですが準備は朝の7時から。お弁当屋さんの朝は早いです。
店内は元々常連さんで賑わっていましたが、最近はお店のインスタグラムをきっかけに新しいお客様がどんどん増えています。
お客様が増えてどれだけ忙しくなっても、手作りへのこだわりは譲れないそうです。
その理由を聞いてみました。
「簡単に調理して食べられるものが多くなりましたよね。スーパーやコンビニだと似たような味付けの料理が並んでいます。もちろん便利でおいしいですが、そればっかりでは体に摂り入れる食材が偏ってしまいます。お客様に自分の好きな味を見つけてほしいと思い、手作りにこだわっています。」
最近では温めるだけで食べられる手軽な料理が多く、値段も手頃なのでついついそのような物に頼ってしまいますよね。
そういった毎日の中で、ふらっと立ち寄れるのがこちらの魅力。
ずっと昔食べたような、親身に作られた家庭の味。
お腹を満たすためにご飯を掻き込むのではなく、手作りの愛情を感じながらゆっくり味わいたくなります。
自分の好きな味はありますか?すぐに思い出せますか?
私は『まつもと』さんのお弁当を食べると、母の料理が懐かしくなりました。
こちらのお弁当は、皆さんにとっての好きな味を思い出させてくれると思います。
2.子ども食堂を目指して始めたお弁当屋
これから叶えたい夢の第一歩として始められたお弁当屋さん。
今は地域になくてはならない、誰もが気軽に立ち寄れる場所として愛されています。
並んだ商品をじっくり眺め手に取る方や、スタッフさんと会話を楽しまれている方も・・・。
お店に通うことが皆さんにとって生活の一部のようです。
そんな『まつもと』さんですが、元々は「子ども食堂」をされたかったそうです。
きっかけは「学校が休みで給食がない日も、お腹いっぱいごはんを食べてほしい」という想いでした。
しかし、現状を改めて見つめなおした結果「子ども食堂」を運営するのはすぐには難しいと判断されたということです。しかし、今できないから諦めるのではなく、他の方法を考えるのが松本さん。
「それならお弁当屋さんをして、子ども食堂の資金を集めよう」
思いついてからは、あっという間です。
松本さんは以前から経営されていた毛糸店からお弁当屋さんへと舵を切りました。
現在はお客様に「おいしい」と喜んでもらえること「助かる」と言ってもらえることにやりがいを感じ、お弁当屋さんに専念されています。
今後も「子ども食堂」ではなく、地域の方に愛される場所としてお弁当屋さんを継続されるそうです。
開業のきっかけだった「子ども食堂」で繋ごうとしていた地元の人との関わりは、お弁当屋さんを通して育まれています。
3.やってみたいと思った時が行動するタイミング
「やってみよう!」と思いついたらすぐ行動に移し実現していく松本さん。
一方私はというと、やりたいことが次々とは見つからないうえに、見つかっても少しずつ手をつけて中途半端になってしまいます。
そんな私に松本さんは
「コツコツ考えるのも大事だけれど、ぱっとやってみてもいいのでは?」
と話してくださりました。
松本さんはじっとしているのが苦手で、興味があれば新しい環境にもどんどん飛び込んでいかれます。
以前経営されていた毛糸店も、趣味で通っていた編み物教室がスタートでした。
編み物の楽しさとやり方がわかってくると、次は誰かに教えたくなったそうです。
「やってみたい」という気持ちの隣にはいつも「自分以外の誰かのために何かをしたい」というあたたかな想いがあります。
さらに「何でもやってみることは大事ですが、無理をしないように」とも。
松本さん自身、ちょっと無理してしまいそうになることもあるそうです。
今は目標や夢を追いかけるだけでなく、目の前のお弁当作りをとても大切にされています。
「いくつになってもその時にやってみたいことをやるだけです。年齢は関係ありません」
穏やかな口調で語られるその姿に、そっと背中を押された気持ちになりました。
4.まとめ
素材と手づくりにこだわるお弁当・お惣菜の『まつもと』さん。
1番の隠し味は「誰かのために何かしたい」というおばあちゃんの愛情です。
初めて食べるのにどこか懐かしいその味わいは、子どもの頃好きだったあの味を思い出させてくれます。
あなたも、今日のお昼ご飯は『まつもと』さんのお弁当にしませんか?