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楽しみながら片付ける『Yutori住マイル』の小田さん

2021.08.03

一説によると、「自分の部屋や机は精神状態を表す」そうです。
皆さんの身の周りはスッキリしていますか?

「いつもいつも、綺麗にはしておけないよ」
「わかってはいるけれど、片付けるのは億劫だなぁ」
そんな声も聞こえてきそうです。

今回は整理収納アドバイザーとして活躍されている『Yutori住マイル』の小田さんに「片付けって面倒くさい!」がなくなる方法をお聞きしました。


お片付けのきっかけ


― 整理収納アドバイザーの資格を取得されたきっかけを教えてください。

元々お片付けは好きだったんですが、子どもが生まれた時に物が一気に増えてしまい、片付けてもスッキリしない状態でした。
テレビで特集されている上手な片付け方を真似しても、思うようにいかず・・・。

そんな時にたまたまラジオで、整理収納アドバイザーの資格について放送しているのを聞きました。
「わたしの部屋もスッキリするのでは?」と思ってすぐに資格の勉強を始めたんです。

勉強をスタートして半年程度で1級まで取得でき、それからはサービスで友達の家を片付けていました。
片付けるのもすごく面白いし、「片付けてくれてありがとう」と言われるのがとても嬉しくて、これを仕事にしたいと思い今に至ります。

― 思い立ってから実現までのスピードがとても速いですね!今はどのような仕事をされているのですか?

実は起業してまだ間もないんです。
2021年4月に『Yutori 住マイル』を立ち上げたばかりなんです。
ですが、ありがたいことに様々な場でお話をいただいています。
たとえば柳井市にある『やないろ』さん。2階にキッズスペースがあるのですが「ただ遊べる場所」ではなく、お片付けの習慣が身につくような空間にしています。

中学校家庭科免許も所持しているので、普段は中学校で家庭科の授業も教えています。
その時に家庭科を教えながらも、生徒たちに整理収納アドバイザーとして伝えられるノウハウも織り込むようにしています。


自分にしかできない仕事を


― 小田さんだからできる工夫をして仕事をされているんですね。

わたしは自分の考えを大事にして、自分だからできることを意識するようにしています。
整理整頓をするだけでなく、何かプラスでできることはないかと考えた結果「子どもと片付けをする」ということでした。

― 子どもと片付けをするって新鮮ですね。子どもの教育に特化した整理整頓は初めてお聞きしました。

「どうして片付けができないんだろう」と改めて考え直した時、「子どもの時に片づける習慣が身についていない」ことが原因だと思いました。

「片付けなさい!」ってお母さんに怒られて、部屋の隅にぐちゃぐちゃのまま寄せてしまったり・・・。
これだと「片付けって面倒くさいなぁ」と思ってしまっても仕方ないです。
それで楽しみながら片付けができれば、みんな整理整頓が得意になるのではと思い子どもに片付けを教えようと思い始めました。

― 具体的には子どもに楽しんでもらうために、どのようなことを工夫されているのですか?

たとえば、こちらの洗濯ばさみ。

『やないろ』さんで開催している親子セミナーで使ったものです。
遊び感覚でせんたくばさみを使ってもらいたいと思い作ってみました。
小さいお子さん向けですが、みんな楽しんでパチパチとはさんでくれました。

こちらは、セミナーの時やキッズスペースで着るエプロン。
ポケットにさくらんぼをつけてみました。
エプロンを着るのも、ワクワクしてもらえるんじゃないかと思います。

パターン違いのエプロンで、こちらにはリボンを。
子ども用ソックスをアレンジしていて、レースとピンクのリボンが可愛いと子どもたちに人気です。
エプロンを着るのも、ワクワクしてもらえるんじゃないかと思います。

他にも片付ける場所がわかるように名前を書いています。
どこに直せばいいのかすぐわかるので、いつも子どもたちだけで片付けをしてくれています。
私が初めに片付けの仕方を考えてからは、一度も手をつけていません。

セミナーに参加した子どもたちは、みんな笑顔で家事を楽しんでくれています。
家事に興味を持つきっかけになると嬉しいです。

― これなら楽しく片付けできそうですね!片付けや家事って本当に大事ですよね。

セミナーでの様子

そうなんです。
今は頭がよくて勉強ができるだけでなく、「生き抜く力」が教育現場でも大事にされています。
生き抜く力というのは非認知能力が重要であるとも言われ、コミュニケーション能力、先を読む力、自尊心などがあげられます。
そういった非認知能力を向上させられるのが、家事のお手伝いなんです。
お手伝いを通して、これからの時代を逞しく生き抜いて欲しいと思います。


家事シェアを目指す


― 家事のお手伝いから得られるものは大きいですね。今後の展望を教えていただけますか?

 今は子どもに片付けや家事のお手伝いの習慣を持ってもらいたいと思い活動しています。
開催しているセミナーでは、親子で参加できる形式をとっているのでお母さんも一緒に片付けを学んだり、子どもの成長を学ぶことができます。

生徒さんの中にはセミナーでできるようになったことをお家で実践してくれる人もいて、お母さんから嬉しい言葉をもらうことも多いです。
子どもがお母さんのお手伝いを少しでもできるようになるだけで、毎日大変なお母さんの負担は少なくなります。
お母さんが笑顔になり、子どもも毎日楽しく家事のお手伝いをできるのが理想の環境です。

現在はお母さんと子どもの教育に力を入れていますが、今後はお父さんも家事を担当して家族で家事をシェアできるような環境をつくっていきたいです。

他にもコロナ禍でお家時間が多くなっているご高齢者の方にとって、住みやすいお部屋づくりを目指しています。
少しでもお家時間が楽しめるように頑張って行こうと思っています。
そうすることで、離れた場所に住むお子さま達にも安心してもらえると嬉しいです。

まとめ

整理収納アドバイザー×子どもの家事教育を手掛ける小田さん。
珍しい組み合わせのように思えて、どちらも繋がっている片付けや家事の分担は家族を明るくする魔法のようです。
「一緒に楽しみながらだと、片付けられそう」そう思った時間でした。

本文中に出てくる『やないろ』さんについてはこちらの記事でも紹介しています。
とても素敵なお店ですので、読んでいただけると嬉しいです。

『Yutori住マイル』 小田絵里
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この記事を書いた人

なっちゃん

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三度の飯よりビールが好き。食べることも大好きです。今日も食べログの星を数え、おいしいお店を探しています♪下松市在住。