まっちweb

さぁ、テントを選ぼう!

2020.06.26

前回、予定変更して部屋キャンに関する記事をあげました。今回はいよいよ、テントに関する内容です。早くマイテントを入手したくてうずうずしている、という方のためにタイプ別にいろいろなテントの特徴と、CAMELの個人的なおすすめテントをご紹介します。この記事を読めば、迷宮入りしていたテント選びがさらに悩ましいものになるでしょう!

1.すべての人におすすめできるテントは無い!?

一口にテントといってもその種類は様々

 どんなテントにしたらいいのかな? と悩みながらこの記事を読んでくださっている方には衝撃的な内容かもしれませんが、すべての人におすすめできるテントというのはありません。「えぇ? どんなテントを買えばいいか分からないから読んでるのに!」と思われるかもしれませんが事実です。使用人数や利用シーズン、好きなスタイルや予算など条件は人それぞれなので当然です。ですがご安心を。昨今のキャンプブームの盛り上がりは凄まじく、本当にたくさんの種類のテントが続々と登場しています。
 居住性、軽さ、耐久性、ブランドの知名度。人によって重視するポイントは様々ですので不特定多数の方々に受け入れてもらえるテントを絞り込むのは難しいです。
 ですので、今回の記事でおすすめするテントは完全にCAMELの独断と偏見によるものです。CAMELがテント選びの際に重視するのはタイトルにある通り「おしゃれで」「コスパがよくて」「周りとあまりかぶらない」もの。これに共感いただける方にはきっと役立つ情報になると信じています。

2.CAMELが重視するポイント①「おしゃれかどうか」

ヤシの木と朝陽をバックに撮影(おしゃれなつもり)

 何をもっておしゃれとするかは個人の価値観によって様々です。最近ではジャンルが多様化していて、無骨なミリタリー系、まるで豪華なホテルのようなグランピングスタイル、大手メーカーにはない凝ったデザインや斬新なギミックの多いガレージブランドでまとめたスタイルなど様々です。ルールなんてありません、まずは好きなスタイルを見つけましょう。

3.CAMELが重視するポイント②「コスパは良いか」

安ければ良いというわけでもありません

 次に重視しているのが「コスパは良いか」
コスパとはコストパフォーマンス、つまり費用対効果ですね。価格の低さだけにとらわれて品質の悪いものを買うと長く使えなくて結局無駄な出費になってしまったという声はよく聞きます。安くて自分の要求する品質以上のものがあれば最高ですがなかなか出会えません。高くてもそれを上回る魅力があれば、それは「コスパがいい」といえるのではないでしょうか? 私は奥さんを説得するときはこの点を特に強調しています! せっかくのマイテント。多少高くてもその分長く大切に使おうという意識にも繋がることでしょう。
 又、将来好みが変わってテントを買い替えなんてことがあった場合にオークションやフリマサイトで思わぬ高値がついた! なんてこともしばしば。転売目的の購入は駄目ですがリセールバリューも気にしておいたほうがお得なことも。

4.CAMELが重視するポイント③「周りとあまりかぶらないか」

あまりユーザーが多い印象がないニーモのワゴントップ4P CAMELのお気に入りの一つ

 限定品、日本未発売モデル、ビンテージ品、更には自作のテントなど。レアなテントを所有することに喜びを見出すキャンパーさんも多いです。入門用としてよく紹介されているテントはやはりキャンプ場でかぶってしまうことは非常に多いです。全体の半数以上が同じテントだった場面を何度も見かけました。もちろん、入門用として売られているのですから、設営しやすい工夫が随所にあったり、お求め安い価格であったりと魅力的ではあります。ですが、CAMEL流のテント選びはどうしてもこの点も重視してしまうのです。
 ということで、ファミリーキャンプの入門用としてよくおすすめされる

タフワイドドームⅣ 出典:コールマンジャパン株式会社

アメニティドームM 出典:株式会社スノーピーク

上で挙げたモデル以外のテントをCAMEL流の目線でいくつかご紹介します。
※これらのテントを否定するわけではありませんよ! むしろメーカーも作りもしっかりしているベストセラーです。ユーザー数に比例してネットででてくる情報も多いので購入後も安心です。

5.CAMELのおすすめテント

おすすめ①
ニーモ ヘキサライト6P

ニーモ ヘキサライト6P 出典:イワタニ・プリムス株式会社

 ニーモの人気シリーズ、ヘキサライト6P。こちらはポール2本で建てるタイプです。正確にはテントではなくシェルターと呼ばれるものでフロア(床)がありません。ここに就寝用にと割り切ったコンパクトなテントをインストールしたりコットと呼ばれる折りたたみ式のベッドをおいたりするスタイルです。タープとは異なりシェルター内では周りの視線を遮りプライバシーを確保できます。
 キャンプデビューでこのチョイスをされる方は少なく、いきなり上級者感が演出できます。周囲のキャンパーさんも「お?!」となるでしょう。
「フロアが無い」=「出入りの際に靴の脱ぎ履きという動作がない」ということ。テントの外で遊んだりテント内に戻ってきて休んだりを頻繁に繰り返す活発な方におすすめです。
 CAMELも今、このスタイルにしたくて奥さんの機嫌をとっている最中です。

おすすめ②
カーカムス スプリングバーテント

独特な構造のテント でもその歴史はけっこう古いんです カーカムス ファミリーキャンパー7

 カーカムススプリングバーテント。アメリカのユタ州にある工場で生産されるフルコットン素材のテントです。こちらは素材の影響もあって重さはかなりヘビー級ですが設営は簡単です。フロア4隅をペグダウンして象徴的なポールを突き上げるとひとまず形になります。コットン素材は呼吸をしています。常に空気が出入りしているので中は非常に快適で、結露しにくい素材です。雨が降っても水を吸った繊維が膨張して隙間がなくなるのでよほど強い長時間の雨でなければ問題ありません。
 こちらはおすすめ①でご紹介したヘキサライトとは逆で床面すべてがフロア素材で覆われます。テント内でお座敷スタイルでまったり長時間過ごしたい方、まだ歩けない乳幼児連れの方におすすめです。お値段は少々高めですが、加水分解を起こさないので丁寧に扱えば一生物です。サイズバリエーションも豊富ですのでご利用人数に応じたチョイスができるのも◎

おすすめ③
キャンパルジャパン ロッジシェルターⅡ

設営らくらく 幕内ひろびろ キャンパルジャパン ロッジシェルターⅡ
(画像はCAMELが所有していた旧モデル)

 「職人品質」というキャッチフレーズで質実剛健なテントをつくり続ける日本が誇るテントメーカー、キャンパルジャパン(旧オガワキャンパル)
 ロッジテント(てっこつ)と呼ばれるタイプのテントを現在でもつくり続ける数少ないメーカーでもあります。このタイプは1980年代のキャンプブームで主流だった形ですがいまでも愛好家が多いジャンルです。そのレトロな佇まいからアンティーク調の小物とあわせると雰囲気のあるおしゃれなサイトになりますよ。旧型のロッジシェルターはCAMELも愛用していました。フレームがスチールでかなり重たいですが設営は簡単です。吊り下げ式のインナーを外せば大きなシェルターにもなりますしインナーをつけても尚、広い土間部分が確保できるのでオールマイティーに活躍するモデルです。

おすすめ④
ゼインアーツ ギギ1

他に類を見ない美しく独特なデザイン ゼインアーツ ギギ1 出典:株式会社ゼインアーツ

 2019年にスタートした新ブランド。とにかくその美しいシルエットと唯一無二の機能性、さらに圧倒的なコスパで入手困難となったモデル。現在では在庫も安定してきた模様。
 サイズはこれまでご紹介してきた大型モデルとはことなりソロキャンプ、デュオキャンプに最適なサイズ感。山岳用の寝るためだけのコンパクトさではなく、ゆったり寛げるスペースが確保されています。
 家族向けに大型タイプのGIGI2も発売を控えています。

6.まとめ

テント選びの時間も楽しんでください

 いかがでしたか? 一般的にテントと聞いて想像されるであろうドームテントはあえてこの場では紹介していません。ツーポールシェルター、スプリングバー、てっこつ、モノポール(+サブポール)といった少し変り種ばかりですが、これがおしゃれさやまわりとかぶらないテント選びといったCAMEL目線でチョイスしてみた結果です。
 テント選びが始まるとお仕事中もお風呂の時も寝る時も、四六時中気になってしまうと思います。でも、この悩む時間がまた楽しいんですよね。
 実際にテントを買う前にはキャンプ場や大型店舗で設営されている状態をみるのがおすすめです。しかし、キャンプ場で知らない人に話しかけて見させてもらうのに抵抗がある方、近くにショップがないという方も多いと思います。この記事がそういった方のテント選びのヒントになれば幸いです。

 次回はCAMELのキャンプデビューの時のお話を、アドバイスを添えてお届け予定です。

この記事をシェアする

この記事を書いた人

CAMEL

CAMEL

記事一覧
知識も経験もないまま始めたキャンプに今ではどっぷり。おすすめギアやHOWTOなど、役立つ情報をお届けします。周南市在住。