DIY始めるならコレを買わなきゃ始まらない
2020.06.16
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最近、一晩寝ても体力が全回復しないまま翌日を迎えてしまうことが増えて困ってます。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?DIYに魂を売った男、バスターです。
今日はDIYの始まりにして全ての基本となる測定についてお話ししたいと思います。
CONTENTS
1.DIYの始まりは測定から
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DIYで何か作ってみよう…と思ったとき、まずは作る物の大きさや設置場所の寸法を測らなくてはならないと思います。
『いいや、俺は自分のインスピレーションを信じてるから寸法なんかいらないぜーっ!! 』という感覚派の方は別に測らなくてもいいのですが、そうじゃない我々凡人は寸法をきちんと測らないと悲惨なことになってしまいます。
先日のコラムで多少失敗しても気にしちゃダメよ…と書いたと思いますが、失敗を回避する為にできることが確実にあるのなら、それをやらない手はありません。寸法をちゃんと測らなかったばっかりに仕上がりが変になった場合と、製作過程でミスして仕上がりが変になった場合とでは意味合いが違います。
そんな大切な寸法を測る上で、普段から私が使ってる道具の【コンベックス】と【差金】を紹介したいと思います。
2.コンベックスのお話
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よくメジャーと混同してる方がいらっしゃると思うのですが、メジャーとコンベックスは似ているようで結構違いまして、バーダックとターレスくらい違うと言えば分かりやすいかと思います。
メジャーは測定部分がペラペラなので曲線部に巻いて使ったりしますね。裁縫セットの中に入ってるアイツがメジャーです。
コンベックスは測定部分の先端に金具が付いてまして、その金具を対象物に引っ掛けて寸法を測ります。主に直線を測ることに特化しています。
コンベックスにも色々種類がありまして、全長が長いタイプや短いタイプ、手を離すと引き出したテープが自動で止まるタイプ、先端の金具にマグネットが仕込んであるタイプなんかもあります。
値段もピンキリなのですが、いきなり高い物を購入するのもアレなので数百円程度の全長3.5mのタイプを買っておけば十分だと思います。
100円均一でも売られていますが、個人的に100均のコンベックスはオススメできません。その理由を画像付きで紹介します。
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100円均一に限らず、低価格帯のコンベックスにはJISマークが付いていません。このマークがあれば日本産業規格に合格していることを意味し、定められた基準や品質を保証するということになります。
それが無いとどうなるの? コンベックスはコンベックスでしょ? 安いは正義!! と思っている貴方、これを見ても同じことが言えるでしょうか?
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お互いに40cmに合わせたところ、僅かではありますが目盛りのズレが見られます。これは不良品とかの問題ではなくて、JIS規格に合格していないということは目盛りがズレてようがデタラメな表記だろうがそもそも規格に受かってないから関係ないもんねーっ!! ということなので、JISマークの無いコンベックスもこれはこれで一つの商品ではあるのですが…数値がおかしくても製品上は問題が無いということなんですよね。
1mmにも満たないズレではあるけども、寸法を測るときに『今測ってるこの数字が本当の寸法かどうか分からない…』という不安が常に付き纏います。これは精神衛生上よくありません。
数百円の違いで国が定めた確固たる基準を満たした正確な寸法が出せるのですから、そこは少し奮発してJISマークの付いたコンベックスをお買い上げ頂きたいと思います。
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言われるがままにJISマークの付いたコンベックス買ってきたんだけど、先端の金具がゆるゆるで前後に動くやんけ!! 不良品なんじゃないの? 何の為にJISマーク付きを選んだか分かんない!!
とお嘆きの貴方、安心してください。世の中の全てのコンベックスは頭がゆるゆるなのが正常な状態なのです。私の頭も常にゆるゆるなので、いつかJIS規格に合格する日も近いんじゃないかと思っています。
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こんなにも先端が動いたら正確な寸法なんて測れるわけないじゃん!! そう思っていた時期が私にもありました。
ですが、これにはちゃんとした理由がありまして、寸法の測り方の違いによって金具は動くのです。
金具の動く幅というのは先端の90度に曲がった部分の金具の厚みと同じになっています。ですので、対象物に引っ掛けて測るときは金具の内側が0mm(スタートの位置)になります。
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逆に、対象物に押し当てて測るときは先端金具の外側が0mm(スタートの位置)になります。
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なので、その時その時の状況によって測る方法が違うから、どちらにも対応できるように金具が動く…という訳です。
どうでしょうか? コンベックスに掛けられたあらぬ誤解は解けましたでしょうか? もし今後、貴方が街でコンベックスの先端金具のことで思い悩んでいる人を見かけたときはドヤ顔で説明してあげてください。きっと『は? 何だコイツ…』と怪訝な顔をされること間違いなしです。
3.差金のお話
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続きまして差金(さしがね)の説明をしたいと思います。
ご覧の様にテトリスでこの形がピタッとハマったらとても気持ちが良いL字型をしている金属製の物差しのことで、他には指矩(さしがね)と表記したり曲尺(まがりがね、かなじゃく、かねざし)と表記されたりします。
沢山あってややこしいですが、名前が思い浮かばないときは『おのれ!! 一体誰の差金だぁーっ!! 』の差金と覚えておけば良いと思います。
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主な使い方は直線を引いたり、何かを組み立てる時に90度(直角)を見るのに使います。差金にも色々な種類があるのですが、一本だけ買うとしたら内側と両側、それぞれに目盛りがあるやつが良いと思います。
それは何故かと言うと、差金の特徴として部材の縁に引っ掛けて90度の直線を引ける…という直線タイプの物差しにはできないことができます。
このとき、差金の内側で線を引くことになるので目盛りが内側にないとややこしいことになります。
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画像のシルバーの差金は内側に目盛りがありますが、黒い差金は内側に目盛りはありません。一見するとどちらも10cmのところを指しているように見えますが実際には黒い差金の方は10cmではありません。
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同じように測ったつもりでも黒い差金では内側に目盛りがないので違う箇所に印をしてしまう恐れがあります。そんなん間違う奴おらんやろ…と思われるかもしれませんが、作業に没頭するあまりにうっかりミスする…ということはよくあることです。
道具にはそれぞれ適切な役目があると思いますが、ミスを減らしてくれるという効果が期待できそうな道具は積極的に取り入れた方が良いと思いますね。
4.まとめ
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ではおさらいとしまして、コンベックスはできればJIS規格に合格したものを買って欲しいな…ということと、差金は内側にも目盛りがあるタイプを買えば作業が捗るよ…ということ、そしてこんな簡単なことをダラダラと説明し続けて皆さんの貴重なお時間を奪ってしまったということが分かりましたね。
いつもウンチクばかりで面白くないかと思うので次回は実際に私が行ったDIYの実例を交えてお話しできればと思います。お付き合いくださりありがとうございました。