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朝から地元の魚屋さんについて行った話

2020.06.08

「魚は地元の魚屋さんで買う」
そこにはさまざまなメリットがあることはなんとなくわかるけど、買い物に便利なスーパーを利用している。
今回の記事は、そんな方に読んで欲しい「地元の魚屋さん」の話です。
専門店の奥深さが食卓にもたらす幸せは、きっと皆さんが思っている以上です。
ちなみに今回お話を伺った魚屋さんは、下松市の星プラザ1Fにある「山一(やまいち)」さんです。地元に根付いた魚屋さんならではのお話を聞くことができました。

この記事には、魚を捌く写真が掲載されています。苦手な方はご注意ください。

1.魚屋さんの朝は早い

魚市場で早朝から競り落としてきた魚

魚屋さんの朝は早い。皆さんの中にもこのイメージはあると思います。そしてそのイメージ通り、やはり早いです。その訳は、近海から水揚げされた魚たちを競り落としに行くためです。その日によって捕れる魚の質も量も変わるため、競りはとても重要。長年、地魚を見続けてきた魚屋さんだからこそ、その日食卓にお届けしたい魚を選別することができます。

安く仕入れることができた魚があれば目玉商品として店頭に並ぶので、それもお店に行ってみる楽しみになりますね。
また、なかなかスーパーなどには並ばない珍しい魚が店頭に並ぶことも。
そして、なんといってもお店の人と会話しながら魚を選ぶことができるのが魅力的なところです。
「今は◯◯がおいしい時期」
「◯◯は煮付けにして食べるのがおいしい」
など、魚の専門家ならではの知識でアドバイスしてくださるので、どんどん会話してみましょう。
今夜の献立を「今日おいしい、今日安い」材料から決めるというのも良いですよね。

2.魚屋さんが魚を捌く

本日仕入れた、ハマチ

仕入れた魚を、魚屋さんが捌きます。
包丁が迷いなく動き、魚があっという間に三枚おろしになりました。

迷いなく差し込まれる包丁
この日は鯛もありました。
あっという間に・・・
この通り。きれいな三枚おろしになりました。

山一の代表、山﨑さん曰く「捌けるものは、何でも刺身にしてやろうという気持ちがある」とのこと。その日水揚げされた魚次第では、普段なかなか見ない刺身が並ぶこともあるので要チェックです。

魚屋さんに並ぶのは、お刺身だけではありません。山一には、魚料理のプロであるお母さんたちがスタッフとして働いていらっしゃいます。

焼いてから漬ける、かれい南蛮漬けなど
フライに煮付け、焼物などの豊富な惣菜

魚の種類や特徴に合わせて調理された惣菜はどれもおいしく人気です。
もちろん価格の安さも人気の理由。お母さんから、魚料理がおいしくなる「ちょっと一手間」を聞き出すなど、会話をしながらの買い物がやっぱり楽しいですね。

3.魚屋さんと地元の特産品

下松市の特産品「笠戸ひらめ」

下松市の特産品として有名な「笠戸ひらめ」の姿造りや、「笠戸のとらふぐ」などを扱うのも、地元のお魚屋さんの魅力の1つ。
この日は、注文のあった「笠戸ひらめ」を、下松市栽培漁業センターに仕入れに行くのに同行させていただきました。

笠戸ひらめが泳ぐ生簀の前で話す山﨑さんと職員の方

現在では、山口県内の瀬戸内海側でひらめの養殖を行うのは、こちらのセンターのみとのこと。

ストレスから病気にならないように大切に育てます
肉厚で脂がのった笠戸ひらめ

笠戸ひらめは、身が引き締まり食感が良いことから刺身の人気が高く、お造りはお祝いやプレゼントにも喜ばれます。
※笠戸のとらふぐも各種お刺身盛り可能。

笠戸ひらめの姿造り(3〜4人前) 2500円(税込)
笠戸ひらめうす造り(4〜5人前) 4100円(税込)

食卓に並ぶ食材に「地元の特産品」というストーリーがあることにより、いつもの食卓がより楽しいものになります。


各種お刺身の盛り合わせは、予算に応じて対応していただけます。これも地域に密着したお魚屋さんならではですね。

4.まとめ

今回地元の魚屋さんにお話を伺って感じたことは、やはり「餅は餅屋」ということ。
長年、地元の食卓を応援してきた魚屋さんだからこそ提案できるサービスは、私たちの暮らしをより豊かにしてくれるものでした。地元の食材を知り、それを食するということは、この地に生きる私たちにとってとても良い経験になりますね。

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この記事を書いた人

かわちゃん

かわちゃん

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占いで「食べ物の神様」が味方だと言われました。 好奇心も食欲も旺盛です。下松市在住。