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日々のおやつで食べてほしいから「体にいいもの」を

2021.06.01

まっちWEBライターのなっちゃんです!!
ベージュの壁に白い屋根が可愛らしい『おやつ工房・haru米』さん。


こちらのお店では焼き菓子やパンを製造し「デザートというよりも毎日食べたくなるおやつ」を販売されています。

以前まっちwebでは、県産小麦『せときらら』や『せときららを使用したパン屋さん』についてご紹介しました。
その際に地元食材にこだわり、生産農家の方を応援したいという皆さんに出会うことができました。

『おやつ工房・haru米』さんは県産小麦ではないですが、県産米粉や食材にこだわり「体が喜ぶおやつ」を販売されています。


以前ご紹介したベーカリーの皆さんのように「素材にこだわり生産農家の方を応援したい」という気持ちが、お店の根っこです。
その想いと取り組みをぜひ皆さんに伝えたいと思い、ご紹介させていただきます。

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2021.05.31

おいしいパン作りは小麦作りから

1.米粉パン誕生のきっかけ

下松駅から車で10分、星が丘の住宅街にお店を構える『おやつ工房・haru米』さん。


お店の窓から店内を覗くと、米粉を使ったおやつやパンが並んでいました。
「全部米粉なのか・・・」と感心しながら見ていると、
「米粉のおやつやパンは食べたことありますか?」
と店主の立山さんが話しかけてくださりました。

私が「米粉は初めてです」と伝えると、商品の「米粉パン ほうれん草まるぱん」を試食させてくださりました。
実は米粉パンを焼き始めるまで、立山さん自身も『米粉パン』を食べられたことがなく、お客様のリクエストで作ることを決められたのが始まりだそうです。


『おやつ工房・haru米』さんは米粉100%のおやつを販売していることもあり、来店するお客様の中には「小麦アレルギー」の方もいらっしゃいます。
そうした中で「小麦アレルギーの子どもに、おやつだけでなくパンを食べさせいのですが、作ってもらえないでしょうか?
というお客様の声があり、6年前に『はるこめパン(米粉)』は誕生しました。

全て独学で『米粉パン』を研究した『はるこめパン』は、ずっしり重めで歯にくっつくような食感だったそうです。

それから、6年かけてパンに使う米粉や材料を見直し、油脂の配合を工夫することで現在の『米粉パン』が実現しました。
現在販売されている『米粉パン』は、米粉ならではのモチモチ感をほどよく残しながらも、くちどけのいい食感が特徴となっています。

私も初めて食べましたが、米粉だから味わえるモチモチ感と、1つ食べただけでお腹が満たされる食べ応えに夢中になりました。

今では米粉パンも定番メニューの1つですが、もともとは米粉100%のおやつからお店を始められています。
そこで、「米粉を使ったおやつ」を作ろうと思ったきっかけを聞いてみました。

2.本当に体にいい食材を使った「米粉おやつ」

米粉を使った『シフォンケーキ』

「米粉おやつ」を作ろうと思った大きな理由は、「娘さんの存在」でした。
子どもを育てるとなった時

「この子は本当に自分が与えたもので育つのだなぁ」

と改めて実感し、

「なるべくシンプルなものを食べさせて育てたい」
「安心・安全を一番に」

と素材にこだわった「米粉おやつ」を作ると決めたそうです。

食材を選ぶ時には納得したものだけを使用すると決められており、必ず生産者を明確にし「顔の見えるやりとり」を徹底されています。
「たとえば・・・」と教えてくださったのは、私がいただいた「米粉パン ほうれん草まるぱん」。
こちらの食材は「ほうれん草パウダー」です。

「ほうれん草パウダー」は、周防大島の『みらいガーデンファーム』さんが新規事業で販売されている野菜パウダーを使用しています。
無農薬野菜のパウダーであること、生産者が明らかにされていることから使用を決めたそうです。

食材それぞれにこだわりがあり、生産者の方を見つけるのが難しそうです。
どのように食材を仕入れているのかを聞いてみました。

「野菜を使ったおやつ」を開業当時から考えていたところ、生産農家の方と知り合い、どんどん縁が繋がり田布施にある『百姓木村』さんのお米を使った「米粉おやつ」が実現したそうです。
それ以来、無農薬かつ化学肥料を使わない『百姓木村』さんのお米を使うことを徹底されています。

「こだわっている生産者の方は、他にもこだわっている方を知っておられます。そうやって他の方を紹介してもらって、今の『おやつ工房haru・米』があります。本当に縁が繋いでくれて形になったお店なんです」

と語られる立山さんの表情は柔らかく、このあたたかさに惹かれ、来店するお客様も多いだろうなと感じました。

そして『おやつ工房・haru米』さんには、素材のこだわり以外にもまだまだ気になる点があるのでご紹介します!

3.野菜や海藻を使ったおやつ

ほうれん草を使ったスコーン

お店に行く前から気になっていたのですが、『おやつ工房 haru・米』さんでは、「ほうれん草×あんこクリームチーズ」や、他にも「のりとチーズのエピ」など珍しい組み合わせのパンも販売されています。

組み合わせが気になり、どのようにレシピを考えているのかお尋ねすると、予想外の答えが返ってきました。

「全部、思い付きでチャレンジしているんです」

とカラっと答えてくださる立山さん。

手前が『のりとチーズのエピ』右端が『ほうれんそうまるぱん』

そのルーツは、子ども時代にあるそうです。
ご家庭のお料理はユニークな組み合わせや、味付けが多かったようで「我が家と世間の料理とのギャップから感性が磨かれた」と教えてくださりました。
そのおかげもあって「のりとチーズを合わせたらおいしいかな」とパッと思いつき、新しいメニューを試されているそうです。

また子どもの頃、嫌いなものを食べられるようにとお母さんが工夫してくれたそうです。
立山さん自身も「頑張らなくても野菜を食べられる」「おいしいのに、気づいたら嫌いなものも食べていた」となってもらいたくてメニューを考えられているそうです。

私がいただいた『米粉パン ほうれん草まるぱん』は、お弁当の一品分のほうれん草が含まれています。
野菜が入っていることを忘れるくらいに、パン生地に馴染んでいました。
好き嫌いのあるお子さんでも「これなら食べられる!おかわり!!」と言ってくれるのではないでしょうか?

4.まとめ

『おやつ工房 haru・米』さんは、アレルギー対応のお店でもなく、野菜がメインのおやつのお店でもありません。
食事で体がつくられるということを再確認させてくれる「本当に体にいいもの」を食べられるお店です。
特別なデザートではなく「毎日食べたいおやつ」を買いに『おやつ工房 haru・米』さんに行ってみませんか??
きっと体も心も満たされるおやつに出会えると思います。

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この記事を書いた人

なっちゃん

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三度の飯よりビールが好き。食べることも大好きです。今日も食べログの星を数え、おいしいお店を探しています♪下松市在住。