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思わずシャッターを切りたくなる『花手水』

2021.07.26

ため息をつきたくなるような、暗いニュースが続く毎日。
「新型コロナウイルスは、いつ終息するのか」と耐える日々が続いていますね。
最近は今まで以上に、しぼんだ心に張りを持たせるような「癒し」を求めてしまいませんか?

そんな方にお伝えしたいのは『花手水(はなてみず)』が迎えてくれる『山﨑八幡宮』
遠くに行けない今、『山﨑八幡宮』で参拝しませんか?

1.想いがつまった『花手水』

「さっき摘んできたお花を添えました」というくらいに色鮮やかで、瑞々しい『花手水』。
山口県で『花手水』が楽しめる場所は珍しく、『山﨑八幡宮』の『花手水』を目当てに来られる方も多くいらっしゃいます。

コロナウイルスが猛威を振るう中、「参拝に来られた方が少しでも明るい気持ちになってもらえるように」と始められた『花手水』。
きっかけは、参拝者の一声でした。

『山﨑八幡宮』祢宜 河谷さん

去年の6月頃、参拝に来られた方から
「『花手水』をやらせてほしい」と言われたそうです。
京都や九州では有名ですが、山口県の神社では当時『花手水』をやられている場所は無く、初めての試みでした。

こうして始まった『花手水』。
氏子の方がその都度飾る花を探し、入れ替えなどのお手入れをされています。
季節の花で彩られた『花手水』。
カメラに収めて、何度も見返したくなりました。

雨に濡れた花びらも綺麗

いつ見ても美しいままで私たちを迎えてくれるのは、「参拝に来られた方が笑顔になれますように」と手入れをしてくださっているからでした。
その温かな想いを知り、とても嬉しくなりました。


新型コロナウイルス感染拡大防止のため、手水の水を抜き、手が触れる部分を減らす神社もありました。
こちらでは、上から水を流すことで、直接手水に触れない工夫をされています。


『花手水』を始めてから「手水がすごく綺麗で、来てよかった」と笑顔で帰られる方が、今まで以上に増えたそうです。


今は出かけたい場所に出かけられなかったり、会いたい人に会えなかったり・・・
ついできない部分に目を向けてしまう毎日かもしれません。

しかし「できない」が多くなった今、こういった取り組みや想いに触れると「また、頑張ろう」と少し気持ちがしゃんとしませんか?
なんとなく元気が出ない時、『山﨑八幡宮』の『花手水』を見て癒されてくださいね。

2.花が彩る『山﨑八幡宮

『花手水』が有名な八幡宮ですが、他にも花にまつわるものがあります。
たとえば、おみくじ。

神社やお寺へお参りに行くと、おみくじを引きたくなりますよね。
実はちょっと変わったおみくじ、『花みくじ』があるのです。


皆さん『花みくじ』ってご存知ですか?
私は今回の取材で、初めて知りました。
『花みくじ』は50種類もあり、花が好きな神主さんが花言葉を選びおみくじにされています。
お花は人生の節目に贈られる事が多いもので、人の心を癒すことのできる大事なメッセージの込もったものです。
花みくじは以前から授与しておりましたが、花手水と共にお参りした記念として、とても人気があります


おみくじに書かれた花言葉、気になりませんか?
参拝だけでなく、ぜひおみくじも引いてみてくださいね。

他にもちょっとしたスペースに、花が飾られています。
控えめに飾られた花は、また違った可憐さがありますね。
山﨑八幡宮では『花手水』を始める前から、あじさいを手水にさしたり、飾ったりされていたそうです。
また御朱印にも花が入っているので、御朱印を集めても楽しいと思います!


季節の花が至る所で楽しめ「またお参りに行きたい」と思える『山﨑八幡宮』。
最後に成り立ちや、その他の見どころをご紹介します。

3.もっと知りたい『山﨑八幡宮

今回取り上げている『山﨑八幡宮』は、歴史のある八幡宮です。
しかし今の『山﨑八幡宮』の名称になったのは明治維新の頃で、それまでは『荘寺(そうじ)八幡宮』と呼ばれていました。

「同じ八幡宮なのに、名前が変わったの?」

と疑問に感じる方も多いかと思いますので、成り立ちをご説明していきますね。

なっちゃん
なっちゃん

【「神社」と「八幡宮」の違い】

「神社」は神様をおまつりしている場所の総称であり、「八幡宮」も神社の1つです。
日本の神道では神社によって神様が異なるため、神様によってそれぞれ系列があります。

例えば、日本全国に稲荷神社があるのは、同じ稲荷という系列の神社があるからです。

そのような系列の1つが「八幡宮」です。

遡ること1300年前、今の『山﨑八幡宮』の裏に永源山があり、その奥に『神室山(みむろやま)』がありました。
その『神室山』に神が降臨され、『江宮(えのみや)』と呼ばれていました。

神仏習合の時代から江戸時代までは、寺と宮が一緒になり『荘寺八幡宮』と名称が変わりました。
そして明治維新による神仏分離で、今と同じ『山﨑八幡宮』という名称になりました。

時代の移り変わりと共に名称も変化してきた『山﨑八幡宮』。
八幡宮のすぐ正面に海があるので、舟を利用できること。また、徳佐に繋がる道があることから交通の便がよく、昔から多くの方が参拝されました。
戦国時代に一代で中国地方を統一した毛利元就や、江戸時代には徳山藩の藩主も参拝していました。

他にも周南市富田に『キリンビール』製造工場があったことから、『キリンビール』工場内にあった『麒麟の銅像』が奉納されました。
周南市の歴史を感じさせる『山﨑八幡宮』、その歴史の長さを体感してみてください。

4.まとめ

『山﨑八幡宮』の美しい『花手水』には、「少しでも明るい気持ちになってほしい」という想いが込められていました。
新型コロナウイルスで気持ちが塞いでしまう日々ですが、こういった時に人の優しさに触れることもできますね。

止みそうにない雨もいつかはあがるように、新型コロナウイルスも時間はかかっても終息に向かうと思います。
その日まで、楽しみを見つけながら一緒に乗り越えましょうね。

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この記事を書いた人

なっちゃん

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三度の飯よりビールが好き。食べることも大好きです。今日も食べログの星を数え、おいしいお店を探しています♪下松市在住。