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体の小さなSOSを見逃さない「漢方カフェ」

2021.05.17

こんにちは。まっちWEBライターのなっちゃんです!
今回は下松市にある『しおかわ薬局』さんへ取材にやってきました。
こちらの薬局内には、漢方が楽しめるセルフカフェ『KAMPO煎専堂』(かんぽうせんじどう)が併設されています。
下松市で漢方カフェが楽しめるのは『しおかわ薬局』さんだけです。

皆さん漢方にどのようなイメージをお持ちですか?
「独特な風味や味で飲みにくそう・・・」
「興味はあるけど、どの漢方を飲めばいいか分からない・・・」


身近な存在になりつつある漢方ですが、まだまだ知りたいこと、気になることが沢山ありますよね。
この記事では『しおかわ薬局』さんの『KAMPO煎専堂』をご紹介しながら、漢方の選び方やその他の健康管理についてもお伝えしていきたいと思います。

1.漢方って何?

『しおかわ薬局』さんの『KAMPO煎専堂』をご紹介する前に、漢方や漢方薬について簡単にご紹介します。

漢方と漢方薬の違い

混同してしまいがちですが、漢方と漢方薬には違いがあります。

漢方は体質や改善したい症状に合わせ自然治癒力を利用する治療全体を指します。

漢方薬は漢方医学を用いて、処方される生薬を複数組み合わせた医薬品で、治療したい体の症状に対応することができます。

何千年という歴史があり、治療効果のあるものが今も使われています。
これから記事でご紹介するのは漢方薬についてです。

漢方と漢方薬の違いについて理解はしましたが、それぞれの漢方薬の効果や、自分に合った漢方薬の選び方はすぐにはわからないと思います。

そこで『KAMPO煎専堂』が併設された『しおかわ薬局』の神田さんにお話を伺いました。

2.『KAMPO煎専堂』のきっかけ・選び方

薬局で体調が悪くなった時に薬を買うだけでなく、もっと気軽に立ち寄れたり、健康相談ができたりする場所が欲しいと考えていた神田さん。


「普段カフェに寄ってコーヒーを飲むように、薬局でも薬を買うだけでなく漢方薬を飲み体をいたわってほしい」


そんな想いを抱き、2019年7月にセルフ形式の漢方カフェ『KAMPO煎専堂』を薬局内に設置されました。

漢方薬は「未病」と言われるちょっとした不調によく効きます。
「病院に行くほどではない不調」や、
「検査をし異常はないけれど、どこか優れない」
このような体調不良を経験された方は多いと思います。

ついつい「見逃してしまいそうな不調」が悪化する前に改善できるのが漢方薬の特徴です。
自分の体に意識を向ける最初の1歩に向いています。

次に、漢方薬の選び方を教えてもらいました。
基本的には改善したい症状に合わせて、漢方薬を選びます。


病院の薬は特定の症状に効く薬を処方されますが、漢方薬は1種類で体全体を整えることができます。
中には飲み合わせることもありますが、1種類の漢方薬で体調不良を改善できるのは嬉しいですね。

病気になる前に改善したい症状として、多くあげられるのが「冷え」です。
「冷え」と一口に言っても
「手足が冷える人」
「手足は冷えるけれど、顔は火照る人」
と言うように抱えている症状がそれぞれ異なります。
自分の体調と話し合いながら漢方薬を選ぶので、ちょっとした不調と向き合う良い機会にもなりますね。

私は普段から胃腸が弱く、お腹が痛くなりやすいので胃腸に効く漢方薬を教えてもらいました。
胃腸が弱いと全ての体調不良に繋がり、体調不良を食事で改善しようとしても、胃腸が弱っているので効果がありません。
胃腸は体の健康を保つ上で、最も大切な機能の一つです。

漢方薬を決めたら、薬局内ですぐに飲むことができます。
『KAMPO煎専堂』はセルフ形式のカフェなので、漢方薬を選んだ後は自分で準備します。

それでは、早速作っていきましょう。

漢方薬をいざ開封。袋の端を少しだけ破っておきます。

続いてお水を用意します。

電子レンジ対応のポットに漢方薬を入れます。

ポットにお水を注いで・・・。

電子レンジで漢方薬を煎じます。
通常は鍋などで漢方薬を50分程度煎じますが、電子レンジだと5分程度で煎じることができます。

こんなにお手軽に漢方薬のできあがり。

私が準備したのは右側にある『六君子湯』(リックンシトウ)という漢方薬です。
胃腸の働きを改善し、食欲不振、お腹のゴロゴロ、胃もたれに効果があります。
さらに顔色が悪い人、体の疲れを感じやすい人に向いている漢方薬です。

血行不良でクマができやすいという悩みもあるので、解決したい症状が全て当てはまるぴったりの漢方薬です。
左隣の漢方薬は、『防風通聖散料』(ボウフウツウショウサン)という漢方薬です。
不規則な生活による腹部の皮下脂肪や、肥満症に効果的な漢方薬です。

かわちゃん
かわちゃん

『防風通聖散料』は僕が飲みました。皮下脂肪や肥満症に効果的・・・。飲みやすくて美味しかったです。なんとなくカレーみたいな風味だったな・・。

写真でもわかるように、種類によって含まれている成分が違うので、漢方薬の色や匂いに違いがあります。
私が選んだ『六君子湯』はコーン茶のような飲みやすさがあり、「漢方薬は苦くて飲みにくい」というイメージが変わりました。

自分の体質に合った漢方薬だと飲みやすく、香りもいい匂いと感じるそうです。
体質や改善したい症状を把握したら『しおかわ薬局』のスタッフさんに聞いて、漢方薬を選ぶのがおすすめです。

さらに漢方薬を使わずに、生活習慣の見直しで解決できることもあると教えてもらいました。
漢方薬で改善することは効果的ですが、普段から冷えないように甘い物を控えたり、お風呂ではシャワーで済まさずゆっくりとお湯に浸かるなど、普段から工夫できそうな点も見つかりました。

なっちゃん
なっちゃん

【なっちゃんおすすめポイント】

さらに漢方薬は熱湯で作るので、冷めるまではちびちびと飲むことしかできません。
ゆったりしたペースで飲むことができ、ホッと一息つくことができます。
自分の体調に合った漢方薬をゆっくり飲んで、毎日頑張っている体をいたわってくださいね。

3.体が喜ぶファスティング

ご紹介した通り漢方薬は不調を整える役目がありますが、漢方薬だけではなく生活習慣を見直すのも大切です。
そこで『しおかわ薬局』さんからおすすめされたのが、『ファスティング』(fasting)です。
『ファスティング』は断食のことで、日本では宗教上の修行として行われていました。
今回おすすめするのは、厳しい修行のような断食ではなく、日常に取り入れやすい『ファスティング』です。

1日3食ではなく2食にしたり、1日~3日間など短期間で行う『プチファスティング』がおすすめです。
さらに通常であれば水しかとらないですが、代わりに酵素ドリンクを取り入れるとより効果的です。
酵素ドリンクを飲むと、胃腸を休ませつつ栄養を取ることができます。

『ファスティング』をすると、体が軽くなり調子が良くなります。
ダイエットのためだけでなく、腸内環境を整えるデトックスとしても効果的です。

ところで、日本では昔から「腹が立つ」、「腹黒い」、「腹に一物」のように、性格や精神状態を表すのに「腹」を使った表現があります。

このように「腹」を使うのには、きちんと理由があります。
実は、腸と脳は繋がっているのです。
思い返してみてほしいのですが、緊張するとお腹が痛くなったり、ストレスで胃がキリキリした経験はありませんか?
それは脳と同じホルモンが腸の中でも作られているからなのです。

腸が汚れてくると精神的にも影響を受け情緒不安定になったり、調子が良いと前向きになれたり、集中力も高まり仕事にもいい影響を及ぼします。
「腸が変わると性格が変わる」と言われるのも、頷ける話ですね。

『ファスティング』は腸内環境を整えるのに最も効果的な方法の1つです。
ぜひ『しおかわ薬局』さんで酵素ドリンクを利用した『ファスティング』を試されてみてはいかがでしょうか?

4.まとめ

予防や養生の大切さを伝え、毎日を元気に過ごすためのサポートを目指す『しおかわ薬局』さん。
今回は漢方薬を気軽に取り入れることで体質改善ができることを教えてもらいました。


記事を読む前よりも、読者の皆さんと漢方薬の距離が縮まっていると嬉しいです。

漢方薬以外にも、取り入れやすい酵素ドリンクに置き換える『ファスティング』。
1食の置き換えからもできるので、ぜひ試してみてくださいね。

また、今まで私の中での薬局のイメージは『病気になったらお薬をもらいにいく所』だったのですが、今回の取材を通して『日常的に立ち寄って健康について相談ができる』というイメージに変わりました。

健康な時は自分の体を後回しにしてしまいがちですが、「自分のために何かしてあげる」
そんな時間を持ってもらえると私も嬉しいです。

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この記事を書いた人

なっちゃん

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三度の飯よりビールが好き。食べることも大好きです。今日も食べログの星を数え、おいしいお店を探しています♪下松市在住。