ランタンはどう選ぶ?
2021.04.14
テントにタープ、椅子やバーナー。サイトを彩るアイテムは数あれど日が暮れてから主役になるのは、、、
そう!ランタンですね!
しかし一口にランタンといっても種類が多すぎてどう選んだらいいかわかりにくいですよね。そんな方のために今回はランタンの基礎知識と共におすすめモデルを紹介します。
1.ランタンの種類
手で持って運搬できるランプの一種をランタンと呼びます。発光方式や燃料によって多くの種類に分類でき、それぞれに合った用途があります。
燃料は大きく分けて
- 液体燃料(ホワイトガソリン、灯油、アルコール、パラフィンオイル等)
- ガス(OD缶、CB缶等)
- 電気(乾電池、充電式バッテリー等)
また、発光方式で分類すると
- 気化させたホワイトガソリンや灯油、カートリッジ式のガスを燃焼させてマントルとよばれる部分を発光させるタイプ
- 芯から吸い上げた灯油、アルコール、パラフィンオイルを燃やし、その炎で明かりをとるタイプ
- 電気エネルギーでLED、蛍光灯を発光させるタイプ
などがあります。
2.用途に応じた使い分け
夜のキャンプ場内で必要になるのは
- サイト全体を照らすメインランタン
- 調理や食事中に手元を照らすテーブルランタン
- テント内を照らすテントランタン
の3つに大別できます。使用している場面を想像すればわかりますが明るければ明るいほどいい、というわけではないんですね。
3.メインランタン
サイト全体を照らすメインランタン。ここには明るいランタンが向いています。
大光量が得られるランタンはマントルを発光させるタイプです。ということは燃料はホワイトガソリン、灯油、ガスカートリッジ式になってきますね。それぞれの特徴として
ガスカートリッジタイプ
装着して点火するだけで点灯し、光量の調整もしやすいので取り扱いが楽です。ただし、光量はホワイトガソリン、灯油式には若干劣ります。また燃料費は最も高くつきます。
ホワイトガソリン
液体から気化させるためにポンピングという手間がかかります。圧縮することで霧状に噴出したガソリンがガス化しそれを燃やすわけです。明るさは灯油と並んで圧倒的。燃料費はガスよりは安く灯油よりは高いといった感じ。また、燃料そのものの取り扱いも注意が必要です。
灯油
ポンピングに加えプレヒート(予熱)を行うことで初めてガス化してくれます。最も手間がかかるランタンといえるでしょう。内部に煤が溜まりやすく分解、清掃といったメンテナンスも必要です。こちらも大光量が得られるモデルが多く、燃料費は桁違いに安くすみます。
明るさ、燃料費、手軽さからどれが自分にあっているかを判断すれば間違いが少ないと思います。
4.テーブルランタン
テーブルランタンは灯油やパラフィンオイルを芯から吸い上げて火を灯すタイプや、ガスカートリッジからの燃料をそのままロウソクの火のように小さく燃やすタイプがあります。最近ではLEDで炎の揺らめきを再現しているものもあります。
テントの外であればメインランタンからの明かり、テント内であればテントランタンの明かりを使えば事足りるのですが、、、例えばテーブルにロウソクの置かれたレストランを想像してみてください。揺らぐ小さな火を見ながらとる食事。素敵じゃないですか?3つの中で優先度は一番低いかもしれませんが、これがあるとないとではサイトの雰囲気が全然違います。
正直、明るさはほとんど必要としないアイテムなので雰囲気重視で選んでいいと思います。
5.テントランタン
テント内は火気厳禁。火災や一酸化炭素中毒防止のためです。するとテントランタンは電気式のLEDや蛍光灯タイプに限られてきますね。特に近年は省電力なLEDタイプが主流です。
LEDタイプは乾電池式、充電式があります。技術の進歩で小型軽量化とともに大光量化してきておりメインランタンとしても使えるレベルのものも登場しています。充電式モデルも内臓バッテリーの大容量化でかなり長時間使えたり、スマホ等の外部機器への給電ができるモデルも増えてきています。
色味も真っ白な光から雰囲気重視の電球色まで調整できるものも多く非常に便利です。
6.おすすめランタン
CAMELが使ってみて「これはおすすめ!」と思えるランタンや使ったことはないけど気になっているランタンをご紹介します。
まずはビギナーの方におすすめなメインランタン
コールマンの2500ノーススターLPガスランタン
OD缶仕様なので取り付けて、バルブを開いて点火ボタンを押すだけで灯ります。明るさも十分あります。
通常カラーはグリーン、レッド。さらに今年は新色のバターナッツが発売されますよ。
もう一つおすすめなメインランタンはCAMELが現在愛用している、
ペトロマックスのHK500
特徴は500CP(ロウソク500本分!)といわれる圧倒的な明るさ。そして、点火までの面倒くささ!まずは各パーツの緩みがないかの点検。そして臭い灯油を補給。指が痛くなるほどのポンピング、からの予熱。ここまでやっても点火に失敗して火柱があがることもあります。だからこそ点火に成功したときの喜びもひとしお。
帰ってからはメンテナンスも必要ですが、そうして使うほどに愛着が増していくのです。
お次はテーブルランタンのおすすめ。
ガス燃料で統一している方には、
コールマンのルミエールランタン
もしくは、
スノーピークのリトルランプ ノクターン
どちらもコンセプトは似ており、テーブル上での実用的、かつ情緒的な明かりが特徴です。ガスの消費量も少なく、かなり長時間の使用が可能です。
燃料が灯油式であればハリケーンランタンが雰囲気もよく取り扱いも簡単です。
デイツ デイツ78
ハリケーンランタン、ストームランタンとよばれるタイプでその名のとおり嵐のような風でも消えない耐風性があります。
最後はLEDランタンのおすすめ。
ルーメナーのLEDランタン LUMENAプラス
明るさをマックスにすれば1800ルーメンと、メインとしても充分使えるレベル。色味、明るさも調整できます。
正直、これが二つほどあればキャンプの明かりは全て余裕で賄えるとおもいます。
レッドレンザーのML4
近年人気が続いているのがこちら。メインには向かないまでもサイズからは想像できない明るさで、複数使いしている方が多いですね。
バッテリーが切れた場合でも手に入りやすい単三電池1本で使用可能なのが安心です。
7.まとめ
様々なタイプのランタンを紹介してきましたが、自分にあったランタン選びの参考になったでしょうか?
技術の進歩で小型化、大光量化がまだまだ進みそうで目が離せないLEDタイプ。
はたまた、キズや不具合すら愛おしく思えるビンテージランタン。
どちらの沼もはまると深そうですよ。かくいうCAMELもビンテージランタンの沼にずぶずぶとはまってしまっています。次回は「オリジナリティのあるサイト作り」というテーマで沼の底からお届けします。お楽しみに!