職場の若い子に、昔は1.5リットルのペットボトル飲料が自動販売機で買えた、と説明するもなかなか信じてもらえず寂しい思いをしたバスターです。皆さん如何お過ごしでしょうか？
今回は数年前にGWの休みをフルに利用して、駐車場とカーポートを手作りしたときの話をしようと思います。
私が今まで作ってきた物の中では、圧倒的に大掛かりで製作日数もダントツでした。1人の力でもここまでの物が作れるんだという、人間の持つ無限の可能性を感じて頂けたらと思います。
無限の彼方へさあ行くぞ！！

1.駐車場をDIYで？

ヒュー！！　こいつぁとんだクレイジー野郎だぜ！！
古びた酒場で陽気な外国人に野次られるレベルの無謀さだと思います。駐車場とカーポートを手作りする、しかも1人で…。
何故そのような無謀なことに挑戦しようと思ったのか、それには理由があります。
元々、我が家には駐車場らしい駐車場はありませんでした。無造作に草木が生い茂る荒れ果てた大地に、無理やりダイナミック駐車をしていました。
2人目の子供が生まれるタイミングで車を買い換えることになり、どうせ新たに車を買うならちゃんとした駐車場に停めたい。そして雨や風…氷雪…否…全ての悪天候から車を守護らねばならぬ…。
という並々ならぬ想いを胸に抱き、まずはカーポートの相場を調べたのですが2台分のカーポートでは安くても15万は掛かることが判明しました。
更に工事費もプラスすると20万は掛かりそうだったので、車を買うのに既に多額の出費がありましたから、これ以上の出費は勘弁してもらいたい…との理由で既製品を買うのはやめて自分でなんとかしようと決心したのであります。

2.整地&階段設置

無造作に生えまくった草木を、これでもか！　これでもか！　と抜き、大地を均していきます。文字で書くと単純で簡単そうですけど、これが案外キツかった…。なるべく根っ子から草を抜こうとして鍬をフル活用したからこの時点で腰が限界を迎えていました。人の持つ可能性とは一体…。

均等に土を均し、自らの体重を利用して土を踏み固めた後、車のタイヤが乗る部分に木材を置きます。
あとは周りに砂利を敷き詰めれば駐車場の完成です。砂利はあまり深くし過ぎるとタイヤが埋まってしまうので土が見えなくなる程度の厚みで良いと思います。
ちなみに砂利はホームセンターで25kg入りを大量に買ってきました。それを運ぶのに更に腰にダメージが加わり悶絶しました。

そして予め作っておいた階段を設置していきます。今までは結構な高さの段差を飛び越えなければいけなかったので、階段を設置することで駐車場への行き来が楽になりました。
料理番組みたいに急に予め作っておいた階段が出てきてビックリされたと思いますが、私の本来の職業が鉄工や配管関係なので、こういった製作物はお手の物なのです。
配管といえば世界一有名な配管工でおなじみ赤と緑の兄弟がいますが、実際の配管工はテンションが上がると『マンマミーア！！』と叫んだりスターを手にして輝きながら無敵になったりはしません。ストロング系チューハイを飲んだときだけテンションが上がって無敵になったりはしますけど…。

3.足場用単管パイプ大活躍

カーポートをどうやって作るか考えた結果、施工が楽で強度もあり、入手もし易い足場用の単管パイプを使用することにしました。
ホームセンターで購入することができますし、クランプという接続用パーツを使えば組み立ても（頑張れば）1人で行えます。
元々は作業現場で足場を組む為に使用する物ですから、もしも今後不要になった時もバラせるので安心です。

足場用単管パイプを組む時はクランプと呼ばれる金属製の輪が２つ連なった形状のジョイントパーツを使います。
クランプの使い方ですが、輪の中にパイプを通してボルトとナットで鬼の首を討るかの如く締め上げてパイプを固定します。クランプのナットの頭は17mmのラチェットレンチを使うか、インパクトドライバーに17mmのコマをセットして使えば早く簡単に施工できます。
インパクトドライバーはDIYを行う上でロックマン2のメタルブレードばりに使用頻度が高い道具なので、少し高価ではありますがDIYに興味がありましたら購入を検討してみてください。
あと、画像に写っているのは直交クランプというものでパイプ同士を直角に交差させて接続するのに使います。
他には自由に角度を付けられる自在クランプ、パイプと木材を繋ぐ垂木用クランプ、パイプ以外の鉄骨や鋼材に固定する為のキャッチクランプ、大川七瀬、いがらし寒月、猫井椿、もこなの4人からなる女性漫画家集団のCLAMPなどがあります。

作業も終盤に差し掛かってきました。屋根の材料は、比較的安価で重量は軽く、耐用年数が10年と言われるポリカーボネート製の波板にしました。
ちなみに波板を貼る場合は、下の方から重ねて貼っていかないと雨が降った時に隙間から水が落ちてきますので気を付けてください。

なんだかんだで完成でございます。最初の計画よりも広くして、合計3台分の駐車スペースができあがりました。
使用した足場用パイプとクランプは全て施工前に白く塗装しています。塗装せずにそのまま使用した場合、作業現場感が半端ないことになるので塗装して正解だったと思います。

4.まとめ

いかがでしたか？　こうして振り返ってみてもクレイジー野郎に変わりはなかったですね…駐車場とカーポートを手作りするのに掛かった日数は階段製作を除いて5日、掛かった費用は約7万円でした。
既製品を購入して施工もお願いした場合の半額以下で駐車場とカーポートをゲットすることができました。見た目はちょっとアレだけれど、製作してから5年の日数が経過していますが、現在も不具合はなく今日もマイカーを守護ってくれています。
駐車場とカーポートを製作して、人はやる気になればなんでもできる、まさに無限の可能性を秘めた生き物だということと魔法騎士レイアースは最高だぜ！！　ということが分かりましたね。
次回も過去のDIYの実例から皆さんの役に立つかどうか分からないクレイジーな男によるクレイジーなコラムをお届けできたらと思います。お付き合いいただきありがとうございました。