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「ただいま」と言いたくなるカフェ3選

2021.08.15

仕事を終え家へ帰ると、晩御飯を作らなければならない。
朝は余裕がなくて、できなかった部屋の片づけに洗濯・・・。
体も心も休まる時間がないですよね。

そんな時に「誰かごはんを作って、帰りを待っていてくれないかな」「せめて小腹を満たせたら・・・」という気持ちになりませんか?

人が作ったあたたかなごはんを求め、生産者の顔が見える料理を探し、こんなとこにあるはずもないのに・・・。
となっているあなたに。

体にいい食材を使った料理、リーズナブルな価格、あたたかい接客と三拍子揃ったお店を3軒(周南市・下松市)ご紹介します。

1.おやつは『小さな加工場 百日紅』のマフィンに決まり!

徳山駅北口から歩くこと10分。
玄関の門を抜け奥に進んでいくと、古民家をリノベーションしたお店が見えます。
今回の特集でご紹介する1軒目『小さな加工場 百日紅』

お店に到着すると、店主の平井さんが笑顔で迎えてくださりました。
店内に一歩足を踏み入れると、余計な力がすーっとなくなるような感じがしました。

料理に使う食材は無農薬で、環境に負担をかけないものを選ばれています。
さらに「今、旬の食材は何がありますか?」と仕入れ先の方に聞くところから料理はスタート。
メニューを決めてから必要な材料を仕入れるのではなく、使いたいと思った旬の食材からメニューを決めていきます。
どの料理もシンプルな味付けで、一口食べると素材の持つ味が口の中に広がります。


たとえば人気メニューのマフィン、写真は『有機枝豆のずんだマフィン』です。
白砂糖、バター、たまごを使わないマフィンは「シンプルが1番!」と再確認させてくれます。

『緑茶とあんこのマフィン』と『甘夏とクリームチーズのマフィン』

洋服を衣替えするように、その時期にあった食材を楽しめるのは嬉しいポイント。
自家製ドリンクとも相性ぴったりです。

お気に入りの本を読んで一息

両手でそっとマフィンを包んで、ふーっと深呼吸。
慌ただしく過ぎる日常から離れ、ゆっくりと過ぎる時間を楽しみませんか?
『小さな加工場 百日紅』から帰る時には、心も足取りも軽くなっているはず。

2.ワンプレートの限界を超える品数『華のうつわ』

2軒目は、下松市にあるギャラリー併設のカフェ『華のうつわ』
下り坂をくぐると、緑色の小さな葉をつけた木々に迎えられ店内へ。

元々、焼き物が好きな店主の中村さん。
「焼き物の良さを伝えたい」と思い、ギャラリーで作品の展示を始められたそうです。

ギャラリーに来るお客さんから「このまま、ギャラリー内で食事ができたらいいのに」と言われたこと、「うつわに料理を盛りつけて、提案したい」という想いがきっかけで、軽食を扱うカフェをスタート。
最初はパスタや、焼きカレーのような洋食がメインでした。

『華のうつわ』と言えば、ワンプレートランチが人気。
お皿から溢れそうな野菜の小鉢と主菜のバランスが絶妙なランチ。
見た目もぱっと華やかで、料理を目の前にすると「わぁ、綺麗」と喜んでもらえるそうです。

私も目の前に料理が運ばれてきた時に、その品数に驚きました。
少しずつ色々なものを食べられるのは、お得感もあって嬉しいですよね。

素材のおいしさが引き立つ丁寧に作り込まれたおかず。
パクパクパクと食べきってしまいました。

ワンプレートを始める前は、月替わりメニューをするつもりだったそうです。
しかし、お客さんから「えびフライは好きだからいつも食べたい」「チキン南蛮が限定メニューになってしまっては悲しい」と嬉しい声がたくさん届き、当時からメインメニューは殆ど変わっていないそうです。
代わりに旬の野菜を使うことで、定番メニューにアレンジを加えられています。

ゆったりとしたジャズミュージックが流れ、テーブルや壁際には中村さんセレクトの焼き物が並んでいます。
『華のうつわ』の雰囲気を気に入ってくださる方も多く、ギャラリーを貸し出したり、イベントを開催されたりすることもあるそうです。(※現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のためイベント情報は、直接ご確認くださいませ。)

お店を始めるきっかけにもなったお客さんとの会話は、中村さんにとって楽しい時間の1つだそうです。
好きな焼き物と、お客さんが奏でる『華のうつわ』。
お気に入りの焼き物と、見た目もおいしいランチを求めて出かけてみませんか?

3.一度食べたら忘れられないちゃんぽんの『ほっこりCAFE』

最後に紹介するのは『ほっこりCAFE』。
徳山駅北口から徒歩2分、風に揺れる赤いのぼりが目印です。

お店の扉を開けると、お友達同士のご高齢の方が笑いながらお話されていました。
店内にいる皆さんが穏やかな表情を浮かべていて、リビングでくつろいでいるような雰囲気があります。
この空間がもう1つのお家のようです。

「街の拠点を作りたい」そう話す店主の平井さん。
そこには街の人と共に生きていくという想いがありました。

日本の未来に目を向けると、2025年に超高齢化社会を迎える私たち。
1人で5人の高齢者を支えなければならない時代が目の前にあります。
このままだと、若い世代の負担が大きくなってしまう一方です。
平井さんはその状況を少しでも改善し、共に支え合う街を目指し街づくりの1つとして飲食店をスタートされました。

バランスのとれた手作り弁当

必要になってから考えることの多い医療や介護ですが、元気な時からも相談できる場所が『ほっこりCAFE』。
健康維持に必要な血流を改善するストレッチ教室も開催されています。
メニューに並んでいる料理も、体にいいものばかりです。

和風だしが効いている『ちゃんぽん』

何を食べても期待を常に上回るのですが、1番の名物は『ちゃんぽん』。

一般的に『ちゃんぽん』と言えば塩味が効いた鶏ガラスープや、とんこつがベースが王道。
こってりとした味と炒めた野菜のハーモニーが素晴らしいです。

しかし、『ほっこりCAFE』の『ちゃんぽん』は違います。
かつおと昆布がベースの和風だしなんです。
平井さんの地元、滋賀県では定番の味は和風ベースだそうです。

「いやいや、ちゃんぽんはこってりでしょ。」
という声が聞こえてきそうです。その声、待っていました。

こちらの『ちゃんぽん』は植物油性の油のみを使用し、野菜は炒めずやわらかくなるまで煮込みます。
炒めずにじっくり煮込むことで、野菜の甘みがスープに溶けていきます。

「ラーメンが食べたいけれど、野菜もしっかり食べたい」
「毎日食べても飽きのこない味」

そんなツボをしっかりおさえてくれるのが『ほっこりCAFE』の『ちゃんぽん』。

一匙すくってはおいしい、もう一匙すくえばさらにおいしい
たちまち、お皿の中はからに。

わたしが「あっつ。でもおいしい、すごくおいしい」と夢中で食べていると、
「あんかけちゃんぽんもおいしいよ~」と目尻が下がった笑顔で平井さんが話しかけてくださり思わずほっこり。

「共に生きていく街」「共に支え合う街」を目指し、今日も活動されている平井さん。
今後も地元のみんなで街をつくっていく環境をさらに整えていきたいそうです。

「街にどんなお店があるのか、何をしているのか」と興味を持つこと。
それだけでも、立派な街づくりです。
今日からあなたも街づくりの主役になりませんか?

4.まとめ

忙しくて思うように人に会えなかったり、ひとりでゆっくりしたくなったり色々と思うことがあっても、変わらず人間のお腹は減ります。
そんな時に、人の温かさや愛情たっぷりの料理に触れると、また明日から頑張れるのではないでしょうか?
少し疲れてしまった時に、ゆっくり食事ができるようなお店を3つご紹介しました。
皆さんの心とお腹が満たされますように。

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この記事を書いた人

なっちゃん

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三度の飯よりビールが好き。食べることも大好きです。今日も食べログの星を数え、おいしいお店を探しています♪下松市在住。